今年の9月に日米の気象当局より、3年ぶりに「ラニーニャ現象」が発生したとの報道がありました。
「ラニーニャ現象」によって、日本では冬の平均気温が例年より低くなるとみられます。
今回は、これによる柑橘への影響と対策について考えてみました。
今年の夏は、7月の日照不足、8月の高温干ばつで柑橘産地では落葉が多くみられました。
それに加えて「ラニーニャ現象」による寒さが加わると、冬場にはより落葉の心配が出てきます。今年は全国的には表年だったことから着果負担もあり、寒さによる落葉のリスクはより高くなると思われます。
柑橘にとって10月中旬からは花芽分化も始まることから、今後のポイントは「葉面散布」による貯蔵養分の蓄積です。
秋に葉面散布を行うかどうかで、樹勢の回復、落葉、来春の発芽には大きな差が出ます。
弊社では、10月中旬以降は月に1〜2回のツートップ(1,000倍)とAビネガー(500倍)の混用による葉面散布をお薦めしています。
Comentarios